地盤補強工事専門。東京神奈川全域対応。
地盤調査に関する質問
Q: 地盤調査の費用とかかる日数を教えてください。
地盤調査にも種類があります。
・スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)
・ボーリング試験(標準貫入試験)
・平板載荷試験
・表面探派試験(レイリー波)
・スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)
半日~1日
30000円~50000円(当社は30000円(税別)/1棟5P)
・ボーリング試験(標準貫入試験)
1日~
10000円/1m(その他試験別途費用)
・平板載荷試験
1日程度
100000円/1箇所
・表面探派試験(レイリー波)
半日~1日
30000円~100000円
用途によって必要な試験は異なりますので、大体の相場を書かせて頂きました。参考にしてみてください。
Q: 2社で地盤改良の有無が違ったのですが、アドバイスを下さい。
地盤調査について質問します。先日マイホーム建築にあたり 大手HM2社に同じ場所で地盤調査をお願いしました。結果、1社は地盤改良必要、もう1社は地盤改良必要無しとの結果が出ました。建築物は木造平屋です。この結果報告を受けて 何故違う答えが出るのか悩んでいます。
調査方法は2社共スウェーデン式 間取りはほぼ同じ データもグラフを見る限り2社共にほぼ同じです。
宜しくお願いします。
何点か考えられる可能性があります。
・基礎仕様が異なる場合。
・建物荷重が異なる場合。
・保証会社が異なる場合。
・基礎仕様が異なる場合
これは、基礎形状が違えば、必要地耐力も違うということです。
ベタ基礎なのか布基礎なのか基礎が違えばもちろん必要な地耐力も変わってきます。
・建物荷重が異なる場合
これは、建物の重さが違えば、必要地耐力も違うということです。
木造平屋建ということなので大体10~15kN/㎡だとは思われますが、壁材や骨材、屋根の仕様(瓦など)によって設計荷重は変わってきてしまいます。
・保証会社が異なる場合
これは、HMが使用している保証会社が違えば、保証規定も違うということです。
第三者機関を使用している場合や自社負担にて保証している工事会社など、いろいろございます。
もちろん保証内容が違えば工事の有無にも差異が発生します。
他にも可能性はたくさんあると思いますが、ケースとして発生しやすいのは、保証会社が異なっている場合です。
第三者機関の場合、地盤保証をメインで行っている保証会社さんは、
ジャパンホームシールド・シールドエージェンシー・ハウスワランティ・住品協保証事業・ハウスジーメン
と、このように私が知るだけでもまだまだあります。
さらに自社保証に関しては、採用している工事会社の数だけ保証規定があると言っても良いでしょう。
当社でも自社保証制度を採用していますので、それだけ判断基準がたくさんあるのです。
そうは言っても、大体の保証規定というのはあります。しかしその中間の部分、グレーゾーンが確かに存在してしてしまいます。
そこで、今回のケースの様な場合にしっかり考えていただきたいのが、判断基準がどこに設定されているのかです。
工事を必要としている会社と不必要としている会社があるということは、SS結果がグレーゾーンに近いデータだということは理解していただきたいです。
安易にコスト面で改良なしに傾かずに、しっかりと検討されることをお勧めさせていただきます。
もう一社ハウスメーカーではなく工事会社にデータを見て頂く等、判断などを更に第三者に委ねてみるというのも良いかもしれません。
Q: ボーリング試験じゃなくてSS試験でも大丈夫ですか?
地盤調査はボーリング調査でなく、スウェーデン式サウンディング試験で行うと施工会社から連絡が来たのですが、問題ないでしょうか。
木造住宅建設に先立つ地盤調査を以下の理由からボーリング調査でなく、スウェーデンサウンディング方式で調査を行うと施工会社より連絡がありました。
・比較的高地にあたる
・関東ローム層のエリアにあたる
上記理由は妥当な理由なのでしょうか。
この場合、ボーリング調査でなく、スウェーデンサウンディング方式で必要十分なのでしょうか?
なお、建設予定は木造3階建てです。よろしくお願いします。
・ボーリング試験(標準貫入試験)とは、一定の過重及び一定の高さから自由落下による打撃を与え、規定の試験機がどれだけの深度を貫入したかによって地盤の硬さを調べるものです。
・ボーリング試験(標準貫入試験)では、貫入層の土質も目視及び室内試験によって詳しく調べることが出来るものでもあります。
・SS試験(スウェーデン式サウンディング試験)とは、一定の加重を掛けた試験機(スクリューポイント)を回転させ、25㎝貫入するために何回転するかを計測して地盤の固さを調べるものです。
・SS試験(スウェーデン式サウンディング試験)では、回転貫入時の音によって土質を推定しております、たとえばシャリシャリいう様なら細かい粒子の砂質土であるとか、ガリガリいう様であれば、粒の大きい礫質層である等、大よその推定が可能です。
ボーリング試験において打撃回数1回=N値という数値に変換し地耐力の計算をします。
変わってSS試験では、25㎝毎の回転数に計算公式を当てはめて換算N値に変換し地耐力の計算をします。
基本的概念においてSS試験とはボーリング試験の簡易な試験と思われがちですが、性質が全く違うため、計算式も変わってきてしまいます。
費用対効果としましても、
SS試験は1棟につき原則5ポイント(4つ角及び中央付近)の10m程度の調査で3万円~5万円程度が相場だと思われます。
ボーリング試験については、貫入試験が1mにつき1万円~2万円+土質試験や孔内載荷試験など別途費用が必要となります。
当件のように、一般住宅(木造3F)の新築工事において
硬質層の深さと中間層の固さを調べる為ならばSS試験で十分なデータは取れるといっても過言ではありません。
確かに、地盤補強工事が発生した場合には、ボーリング試験で土質も確実に調べておく事で、最適な改良工事を選択する事も可能であることから、一概には言えませんが、大半の地盤改良工事はSS試験のデータに基づいて設計及び施工されていますので、ボーリング試験ではなくSS試験で済ませることによって、大きな問題が発生してしまうという様なことはあまり無いと思われます。
Q: 地盤調査は法律上必要なのでしょうか?
建築基準法、品確法により、地盤にしかるべき耐力がある事を確認する事、との観点から地盤調査は必須です。また、調査方法は、建築物にもよりますが、戸建 建築物であればJIS規格や国土交通省で認められているスウェーデン式サウンディング試験、ビルやマンションの場合はボーリング調査ををおすすめします。
Q: 地盤の調査はどの会社でも同じなのですか?
同じ宅地を別々の地盤調査業者がやり、同じ試験データが得られた場合でも、その診断結果は同じにはなりません。地盤を調査するには見えない地中を正しく把 握する確かな経験と技術が必要です。実は地盤調査で一番大事なことは、敷地とその周辺の地形観察をしっかりと行うことです。経験の豊かな住宅地盤調査主任 技士なら、地盤の内面を地表面の様子から判断できます。
Q: 家を建て替える予定なのですが、地盤調査の結果「改良必要」となりました。 前の家では沈下などの支障がなかったのですが、本当に必要なのでしょうか?
2000年以前に建築された時に地盤調査は行っていないケースが多いと思います。たまたま、目に見える支障が出なかったのかもしれません。しかし、過去の 失敗や地震等の被害状況により、今日の基準値が生まれました。地盤とは、人間の体で言うと足腰です。どんなに頑丈な体をつくっても、足腰が弱まればしっか り立つ事さえできません。住宅も同じです。
地盤補強
Q: 地盤改良は拒否できますか?
父所有の土地に30坪の平屋を建てるのですが、地盤調査(スウェーデン式)の結果10M下に岩盤があるのでパイルを打たなければならなくなりました 。工事費用は100万円です。
その土地の周りには昔からの住宅が問題なく建っています。父は大工だったので、平屋だし周りも大丈夫なのになんでパイルを打たなければならないんだ!ベタ基礎で十分だ!と猛反対です。
数年前から地盤に関して補償の関係で厳しくなったから、と言っても分かってもらえません。
確かに、小さい平屋を建てるのにパイル打って100万円はちょっと…と思いますが。
地盤改良を拒否して建てた方はいらっしゃいますか?
平地ではなく、坂のてっぺんの土地です。
土地は約100坪で、コンクリートで土留め(下が大分低い)及び整地で80万です。
調査報告書は貰っていますので、他の業者さんに見積もってもらう事は可能ですが建てもしないのに聞くのはどうなんだろ…と思いまして。
地盤調査の結果が正しいのかどうか、改良が必要なのかどうか、改良にかかる費用が適正なのかどうかがご相談者様ご自身も理解できていないように思います。
ご相談者様が理解されていない状態で、補償が~というお話をされても、お父様もご納得いただけないのではないでしょうか?
建物によって重さが変わり、土地に与える負担も変わりますから、「小さいから大丈夫」とか「べた基礎で充分」「隣が大丈夫だからうちも大丈夫」とは言えません。
まずは、なぜパイル工法を選択されているのか、なぜべた基礎ではだめなのか、設計士から説明をうける必要があります。
お父様も同席なされば、専門の方ですから、納得いただけると思います。
改良をするかどうかについては、
ご予算も考え方もお施主様それぞれですから、非常に稀なケースですが、地盤改良をしないこともあります。
アフターで不具合が発生しても、どこまでが地盤のせいなのか、判断しにくい可能性もあり、一切の補償が受けられないことになります。それでも良ければ、べた基礎の施工で依頼することも可能です。
ただし、融資や火災保険、地区協定等で、改良をしないという個人の判断での建築が認められないこともあるので、よくご相談になる必要があります。
改良が必要かどうか、どんな改良方法をとるのかの判断
建物の図面・構造がわからなければ計算できません。重さや土地にかかる負担で違うからです。
それらの計算は、建てないのに相談する=無料で見積もりが出るというのではなく、設計事務所などでお金を払って試算してもらうということになります。
地盤調査報告書があり、図面も完成しているのであれば、地盤改良工事のお見積もりを
お出しすることは簡単に出来ます。
10mの杭を30坪の敷地に打つ場合には100万円前後掛かる可能性は大いにあります。
きちんとした説明をもとめて、ご理解されたうえで、ぜひよい関係と信頼を築いてください。
それには、すべてを鵜呑みにするわけではありませんが、信頼するという前提でなければ、何もかもが不安になって大変な思いをなさるのはご相談者様のご家族だと思います。疑い続けることでよい家になるとは思いません。
だからこそ、築かないといけない関係なのです。せっかくの家づくりですから、よい思い出に、よい家にしていただきたいです。
ご参考になれば幸いです。
地盤工事
Q: 地盤改良工事について
HMから契約後に地盤改良が必要だと言われ100~150万位かかると言われました。図面には地耐力50KN(5tf)/m2+拡底型鋼管杭139.8・T=4.5・L=3Mとあります。ちなみに基礎は外周布基礎になります。これは本当に必要な工事なのかどなたかアドバイスをお願いいたします。
地盤改良工事が必要かどうかは地盤調査結果資料のデータによります。
契約前に地盤改良工事について『地盤調査後に必要/不要が確定する』という説明が本来あるべきですが、
契約⇒地盤調査⇒改良工事の必要/不要の判断
という流れは ごく一般的かと思われます。
3mの鋼管杭で100~150万という金額ですが、工法によって金額は変わります。
一般の鋼管杭打設工法でも、
・PPG工法(技術性能証明工法)
・ガイアパイル工法(国土交通大臣認定工法)
・一般鋼管打設工法
などなど、たくさんの工法が存在し、それぞれ単価も違います。
例え同じ工法だとしても、施工業者によってお見積もりも変わってきます。
そして、そこにハウスメーカーさんの仲介手数料が乗って、お施主様の元に提出されるわけです。
なので、この金額が妥当なのか?工事が必要なのか?
と言う様な事は、文章だけではご回答しづらいです。
疑いがある場合は別会社による審査を受けることをおすすめします。
工事会社や保証会社に直接資料をお見せすることになりますが、
心配事を解消する為には一度第三者の目を入れてみるのがいいのではないでしょうか?
その他の質問
Q: 地盤沈下は頻繁におこるものなのですか?
どんな地盤でも盛土や家の荷重によって大なり小なり沈下はするのです。ですから沈下対策をしていない家は、見た目には判らなくてもほとんどの場合多少は傾 いています。全体に同じだけ沈下しても建物にはそれほど悪影響を与えませんが、大きく偏って沈下したら建物をゆがめてしまいますから、基礎や壁に亀裂が生 じたり、建具の開け閉めかスムーズでなくなったり、雨漏りがひどくなったり、地震の時の被害は普通よりも大きくなります。悪い地盤に家を建てるなら、地盤 の調査と適切な基礎補強が必要となります。
Q: 家が傾いたら「施主」と「建築施工業者」どちらの責任ですか?
地盤が沈下して家が傾いたなどということが明らかになったら、その家の不動産価値は下がります。表沙汰にはなっていませんが、施主と建築施工業者の間で訴 訟問題に発展した例も少なくありません。地盤沈下の裁判事例などを見ますと、判決のほとんどは、やむを得なかった場合を除いて家を建てた側、つまり建築施 工業者側の責任であることを指摘しています。それは建築基準法などの法律が、建物の荷重を安全に地盤に伝えることを設計者の義務としているからです。地盤 のことを正しく理解している建築施工業者に依頼すべきでしょう。
Q: もしも家が傾いた場合、どうやって修復するのですか?
土台から家を持ち上げておいて基礎をやり直すとか、杭を打ちそれを支えにしてジャッキアップするなどの方法が採られ、場合によって500万~1000万円 の費用がかかることがあります。また修復が不能で、建て替えするほかないこともあります。これらは建物の全てが地盤に載っているからで、建物をそのままに して基礎や地盤を手直しすることが難しいからです。ある大手住宅会社の統計資料によると平均して397万円かかっているようです。
Q: 地盤の保証ってなんですか?
地面の中には予想もしないようなものが埋められていることがあります。測点を外した位置になにかが埋められていても発見できません。そんな万一のときのた めに保証が必要です。事故が起こった場合、まず沈下によって損壊した建物を補修しなければなりません。そして再び沈下を起こさないように地盤自体も補強し なければなりません。地盤の保証にも交通事故と同じで保険がかけられていますが、現状のPL保険では建物の補修費用は出ますが、地盤の補強費用は支払われ ません。ですから地盤補強のための支払いを担保するための共済基金が別途必要になってきます。